万のコトノハ

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映画『百日紅~Miss HOKUSAI』声優、お栄が杏で北斎は松重豊!

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こんにちは。万のコトノハです。原恵一監督アニメ映画『百日紅~Miss HOKUSAI』が2015年5月9日(土)に全国公開されますね!杉浦日向子『百日紅』が原作。キャストがまたおもしろい顔ぶれです。お栄(葛飾応為)が杏さん、葛飾北斎に松重豊さん。『千と千尋の神隠し』のハク役・入野自由さんに、『かぐや姫の物語』の捨丸役・高良健吾さんもいますね~。映画の登場人物をについてまとめてみました。

 

 

キャストと登場人物

 

 

さらりと登場人物をみていきます。

 

主人公・お栄(葛飾応為)は葛飾北斎の三女。性格が似てるんです。

とにかく部屋が汚い!

着物も部屋も、お金にも無頓着で喧嘩っ早い浮世絵師父娘。

絵を描く事に並々ならない執着をみせる父と娘。

北斎はすごい絵を描く偏屈じいさんです。

流行にも敏感で新しい手法とかすぐに取り込むタイプ。

北斎が現代を生きていたら、3Dアニメーションとか、別の芸術媒体を見つけているかもしれませんね。

お猶は北斎の四女になります。

 

彼女、アフレコの時に着物で現れたんですよ。それは決してパフォーマンスと言うことではなくて、「洋服と着物とでは出す声も違うはずだ」ということで、彼女なりに拘ってそうしてくれたんです。

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杏さん、すごいです!!

 

北斎宅に転がり込んでいるのが浮世絵師・池田善次郎。

池田善次郎といってもピンと着ませんが、後の浮世絵師・渓斎英泉と聞けば、ああと思う方もいますよね。

そう、美人画とか春画の浮世絵師の代名詞みたいな人。

この人が画く女の人は子供でも怖い色気が漂っています。

春画だけではなく「江戸日本橋ヨリ富士ヲ見ル図」とかの風景画も描いているんですけど、春画のほうがどうしても印象が強い気がします。

 

春画とは枕絵とも呼ばれるもので、男女の閨屋での秘戯を描いたものである。

引用:「浮世絵の鑑賞基礎知識」著者小林忠・大久保純一、発行所至文堂、2000年7月20日第三版

 

春画と言うのは現代でいうところのエロ本みたいなものなのですが、

もっとおおらかだし、一流の絵師が描いたものは、女性が見ても、そんなに気持ち悪くならないというか、よくかけてるなと思うものもあります。

この時代有名絵師もふつうに春画描いてたんですよね。

稿料も高いですし。

葛飾北斎の春画「蛸と海女」なんかほんとよくかけていると思います。

古来より性行為は子宝繁栄、五穀豊穣のあかしなので、戦にもお守り代わりにもっていったほど。

映画ではお栄が春画に苦戦するシーンがありますので、当時の出版業界や浮世絵師の仕事をおさらいしてみるとおもしろいと思います。

 

北斎の浮世絵によく見られるベロ藍。

流行に敏感な北斎がいち早く取り入れたと思っていたら、一番最初に使ったのは渓斎英泉なんですよね。

 

歌川国直は浮世絵師・歌川豊国の門下生。売れっ子絵師です。

歌川一門という事で当然北斎とはライバル業者。

なんですが、この国直さん、葛飾北斎に魅せられてしまって、北斎さんとこに入り浸り。

歌川一派が師匠のごとく描くのが基本という方針に対して、北斎の場合そのあたりは寛容というか、適当というか、放任主義だったようで、国直さんもそんなところにも惹かれたんでしょうね。

戯作者の為永春水とか山東京山とかの挿絵などを描いています。

 

吉弥は陰間。「かげま」と読みます。男性娼婦の事です。

舞台に上がる前までの歌舞伎役者の見習いさんのことを陰間といいますが、

この時代陰間は娼婦業も兼ねていました。

舞台に上がるようになってからも兼業する人もいたようです。

 

岩窪初五郎は売れっ子絵師・魚屋北渓(ととやほっけい)です。

葛飾北斎の門下で1、2位を争う実力者です。

原稿料だけでご飯が食べれる日本で最初の作家といわれているのが読本作家・曲亭馬琴。超売れっ子作家です。『南総里見八犬伝』の著者ですね。

魚屋北渓、曲亭馬琴の『近世説美少年録』の挿絵も手がけています。

 

雑誌や映画、テレビのない時代、エンターテイメントの最先端を彼らがつくってきたわけです。

 

小夜衣は花魁。

吉原の花魁というのは、単に体を売っていただけではありません。

吉原は権力者、大店の旦那などの江戸のセレブ御用達の高級クラブであり、花魁は当時のファッションリーダーでもありました。

教養も半端じゃないんです。

 

浮世絵師は流行の最先端を描き、流行を作ったのは吉原遊女や歌舞伎役者なんです。

歌舞伎役者は今でこそ伝統芸能の継承者という位置づけですが、

この時代の歌舞伎役者はいまのジャニーズとかに近い感じですよね。

 

 

参考文献:

・『浮世絵の鑑賞基礎知識』小林忠/大久保純一著 発行所 至文堂 2000年7月20日第3版

・『北斎 展』カタログ 編集 日本経済新聞社 発行 日本経済新聞社 2005年

・『一日江戸人』杉浦日向子著 発行所 新潮社 平成17年4月1日発行

 

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